こんにちは、せなパパです!🤣(たまに言っとかないと忘れてしまう(T_T))
前回、自助グループについて今度お話しすると書いたので、そのときの記憶が残っているうちにお話しようと思います。🍀🍀
まず、自助グループとは言いますが、その「自助」の意味はなんなのでしょう?
福祉では、自助、互助、共助、公助という言葉をよく使います。
自助は、一般的に「自分のことを自分ですること」「自らの健康管理(セルフケア)」「自ら市場サービスを購入すること」だと言うことができます。
互助は、「ボランティア活動」「住民組織の活動(地域の助け合い)」だと言えます。
共助は、介護保険や健康保険といった「社会保険制度およびサービス」を指します。
公助は、公費による生活保護といった扶助や人権擁護・虐待対策、一般財源による高齢者福祉事業などがあげられます。
それでは自助グループの定義はどうなっているでしょうか?
調べてみると、「同じような辛さを抱えた者同士が、お互いに支え合い、励まし合うなかから、問題の解決や克服を図ることを目的に集う活動」をいうとのことです。
よく言われるのが、「当事者の、当事者よる、当事者のための会」ですね。
でも、ナンダカ先ほど説明した「自助」の意味とは少し違うようにも思えますね。
どちらかと言えば、「お互いに支え合い」などと出てきていることからも「互助」のような意味合いに思えるのですが、実のところ私にもよく分かりません‥‥(ToT)。
では、実際にはどういった活動を行っているのでしょうか?
自助グループには、断酒会やAA、GA、NA、EA、患者家族会など様々あるのですが、私が主に知るのは断酒会やAAなので、それらについて主に話していきたいと思います。
断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)はアルコール依存症で悩みを抱え、お酒をやめたい、またはやめ続けたいと思う人たちの集まりです。
どういう活動をしているかと言いますと、断酒会では例会、AAではミーティングと呼ばれる活動を主に行っています。
内容はと言いますと、司会者が進行を行い、お酒を飲んでいたときの失敗談やそのときの様子、苦しみ、現在の状況などを参加者が順番に話していく感じです。
一般的に「言いっぱなし、聞きっぱなし」で、誰かが発言している時は黙って聞く、反論や批判(助言も)しないというのが原則となっています。
実際は、断酒会にはいろんな団体がありますので、中には自分の順番が回ってきた時に、誰かの発言に対して助言したり、司会者が助言するところもあるようです。
お酒をやめる方法を話し合っているように思っている人も多いようですが、実際にはあまりそういう話はしていない印象です。
ちなみに断酒会では本名を名乗り素性を明らかにし(日本の文化ですかね)、AAでは本名を名乗っても良いのですが、匿名性を大事にし、ニックネーム(アノニマスネームでしたっけ?)で呼び合うことが原則です。
断酒会では本名で自己紹介し、AAでは「アルコホーリックの(ニックネーム)です」 と自己紹介して発言を始めます。
また、AAではミーティングのはじめに神様という言葉の入った、ある文章を参加者が順番に読み上げるのですが、宗教とは関係ありません(アメリカ発祥ですので、その文化でしょうね)。
断酒会は会費制のところが多いようですが、AAは献金だけで運営されています。
アルコール依存症からの回復において、自助グループに通っていれば必ず断酒を続けられるというわけではありませんが、断酒を続けていられる人のなかで自助グループに通っている人の割合はかなり高いと言われています。
アルコール依存症からの回復に自助グループは欠かせないと言われるのは、そのためです。🌍
例会やミーティングで、お酒をやめる方法はあまり話し合っていないと書きましたが、では、なぜ断酒を続け、リカバリー(回復)していくことができるのでしょうか?
私が見たり聞いたり感じたりした効果について、いくつかあげてみたいと思います。
○断酒したいと思っていても、世間ではお酒を飲む人は多く、ついその人たちに流されてしまいます。🌈
ギターなど、定期的にずれてきた音をチューナーや音叉(使っている人いる?)でチューニングするのと一緒で、定期的に例会やミーティングに参加してお酒を飲まない人たちの雰囲気の中で、自分の気持ちをお酒を飲まない気持ちに合わせていく、いわば波長合わせの効果があるように感じます。
○断酒期間が長くなってくると、意識できる飲酒欲求を感じる頻度が少なくなる人が多く、自分がアルコール依存症だという自覚が薄れ、飲酒していた時のつらい気持ちを忘れていくという話を聞きます。
定期的に例会やミーティングに参加して、自分がアルコール依存症であることを再確認して気を引き締め直す効果があると思います。
また、アルコール依存症は「否認の病」とも呼ばれています。
自分がアルコール依存症であることをなかなか認めたがらないという特徴があります。
自分がアルコール依存症であることを認めて初めてリカバリーできるのです。
その意味で断酒歴のない人や浅い人には自分がアルコール依存症であることを認める意味もあると思います。
○断酒してつらいのは自分だけではない、また、断酒を頑張っている人に会って自分も頑張ろうという気持ちになることができ、孤立感も和らぐといいます。
○断酒して社会で活躍している人に会って、自分もそうなりたいと、断酒の意欲を高める効果があると思います。
ちなみに余談ですが、私は、この断酒することへの意欲のことを、飲酒欲求に対して「断酒欲求」と呼んだりしています。
○自助グループに通い始めてしばらくは、断酒歴の浅い人は再飲酒(スリップと呼びます)する危険性が高く、中堅の断酒歴の人は、その人が再飲酒した時に自分も引き込まれて再飲酒しないように、あまりその人と親しくならないようにすることがあるとのことですが、しばらくすると、断酒歴の浅い人にも親しい人が増えてきます。
そうなってくると、親しくなった人にまた会いたい、親しくなった人を再飲酒して裏切れないとの思いから断酒への思いが強くなるといいます。
○アルコール依存症の人は、飲酒しているときに、周囲から迷惑がられた、信頼を失ったなどの経験をもつことが多く、自己肯定感(自分に自信をもつこと、自尊心のこと)も低くなっている場合が多くあります。
自分が発言することで人の役に立っているという思いから、自己肯定感が高まり、自分への自信を取り戻すきっかけとなっているようです。
○アルコール依存症の人は、飲酒しているときのつらさを誰にも理解してもらえない経験をもつことが多く、そんななか、同じような境遇の人から受容、傾聴、特に共感してもらえることで気持ちが救われるようです。
○受容、傾聴、特に共感してもらえる場であることから、他では話せないことも安心して話すことができ、ネガティブな感情をため込まず、気持ちが楽になるようです。
○そして、もちろん、いろんな意味で参考になる話を聞けるということがあると思います。
まだまだ他にもあると思いますが、思いつくままに書いてみました。
私が自助グループで強く感じるのは「共感」を得られるということです。
アルコール依存症は身体の健康を害してしまうことはもちろん、社会性を失ってしまう疾患ということもでき、社会的にも大きな問題だと思います。
お酒を飲んでしまうと公の場に出ることも難しくなりますよね。
朝から晩までの連続飲酒になると、周囲の理解も得られなくなり、家にひきこもり、社会参加の機会も逃し、なにもできなくなって、結果、自己決定の機会も能力も失い、自己肯定感も低下し、事実上、「自立」できなくなります。
自助グループは、そういう意味で「自立」を「助ける」グループだと言えるかもしれません。
ん、なにか気づきませんか? (❤´艸`❤)
「自立」を「助ける」グループで、「自」「助」グループ。
自助グループの自助の意味が分からないと言いましたが、実はこういうことなんじゃないかな?と、でも、これは私のあくまでも推論です。
英語で自助グループのことをセルフヘルプグループというので、やっぱり違いますかね?
自助グループに参加するだけでも、「自立」のところでお話しした「参加」になり、回復の手助けになるでしょう。
また、アルコール依存症で入院しておられる方は退院してから自助グループに通っても良いのですが、入院中から通われた方が断酒の意思を固める意味でもオススメします。
退院してからでは、自助グループの敷居が高くなるってこともありますからね。
この記事を読んでおられる方で、悩みを抱えておられる方を知っておられたら、是非、自助グループへの参加を勧めてみられてはいかがでしょうか。q(≧▽≦q)
今回はここまでにします。o(*^@^*)o
文章が下手なんでしょうね、どうしても長くなってしまいます。
次回は、難しい内容で自信はありませんが、最後の方で出てきた「共感」についてお話しできたらと思います。
「受容」と「共感」の意味についても、次回少しふれたいと思いますので、また、よろしくお願いします。🎀