発達障害って‥‥‥?3(LD)

 こんにちは、せなパパです。

今回も私のお話しに付き合っていただくのですが、私のブログはちょくちょく書き足したりしてますので、記事を更新してから2~3日してから読むか読み直しをしてもらえると少し分かりやすくなっているかもしれません😁。

えっと、前回、前々回と発達障害についてお話ししてきましたが、今回は第3弾として「学習障害(以下LD)」についてお話ししていきたいと思います。

ですが実は、私、あまりLDについては詳しくないんですよね。

なので、いろいろ調べながらお話ししたいと思います。

まず、「学習障害」は「限局性学習症」とも呼ばれ、教育的な立場でのLD(Learning Disabilities)と医学的な立場でのLD(Learning Disorders)の2つの考え方があるようです。

最近では、LDではない子どもとは異なった学習アプローチをとるという点からLearning Differences(学び方の違い)と呼ぶ人もいるようです。

ここで、教育的な立場でのDisabilityと医学的な立場でのDisorderの違いについて調べてみます。

まず、Disabilityは、「(身体・精神の)障害」を意味し、そこから生じる日常の不便さなどを「障害」と位置づけているようです。

また、「身体障害」の場合に多く使われ、「能力を欠く」という意味があり、「不可能」というニュアンスを持つようです。

次にDisorderは、「心身の機能障害」を意味し、本来ならできることができない、すぐにできることがしにくいということを障害と位置づけているようです。

精神障害」の場合に多く使われ、「秩序が乱れる」という意味があり、「変化の可能性」が感じられるようです。

「知的障害」の場合には、DisabilityもDisorderも両方使われるようです。

私個人的には、Disabilityが「障害」、Disorderが「病気、疾患」を意味しているように捉えています。

それでは、LDの定義ですが、「学習障害とは、基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す、さまざまな障害を指すものである」ということらしいです。

そして、LDのタイプは、読字障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュア)の3つに分かれています。

よく「知的障害」と混同されがちかもしれませんが、「全般的な知的発達に遅れがある」ものを「知的障害」ということになるみたいですね(「知的障害」では感情的発達に遅れはありません)。

でも実際は、人によって症状の現れ方は様々だったりすると思いますし、意識しないと気づかれない場合もあるでしょうし、子どもの場合、LDと知的障害を間違えて診断されているパターンも多くある気がしないでもないですね、特に生理的知的障害の場合‥‥(¯―¯٥)。

調べてみると、このLDのうちのディスレクシアを抱えた有名人は、結構多くいるようです。

スティーヴン・スピルバーグさん、トム・クルーズさん、オーランド・ブルームさん、キーラ・ナイトレイさんらがそうみたいです。

まあ、それ以前に、私はスティーヴン・スピルバーグさんとトム・クルーズさんくらいしか知らないのですが‥‥‥(¯―¯٥)。

黒柳徹子さんも、ディスレクシアとディスカリキュアだったのでは?と告白されているそうです。

これらLDは、何らかの脳機能の障害が想定されているようですが、脳の部位や原因は特定されていないそうです。

ディスレクシアは、「見た文字を音にするのが苦手」という症状があり、文字を読むことが困難になります。

また、文字を読むことが困難だと、結果として文字を書くことにも困難を感じる場合が多くなるため、「読み書き障害」と呼ばれることもあります。

文字を読むことが困難な理由としては、文字の見え方に特徴があり、文字がぼやけたり、黒いかたまりに見えたり、逆さまに見えたり、図形のように見えたりすることがあるようです。

また、文字の形が似ている「わ」と「ね」であったり、「シ」と「ツ」であったりするものの違いを理解することが難しいようです。

小さい文字の「っ」や「ゃ」や「ょ」なども認識しづらいようです。

音韻認識の弱さから、ひらがなやカタカナの一つずつは理解できても、漢字や単語になると理解できないということもあるようです。

そして、文字を読んでいると、どこを読んでいるか分からなくなったり、単語や文節の途中で区切った読み方をしたり、飛ばし読みや適当読みするなど文章をスムーズに読むことが難しかったり、読み方に特徴があったりするといいます。

これらは、情報を伝達し処理する脳の機能がスムーズに働いていないことが原因だと考えられています。

しかし、音声にするなど、耳からの情報は理解しやすい場合が多いようです。

一方、ディスグラフィアでは、「文字が書けない」「書いてある文字を写せない」など、文字を書くことに困難がみられます。

文字が読めるにも関わらず書けない場合も含まれます(ギク!)。

この症状では、自分では文字を正確に書いているつもりなのに鏡文字になってしまうなどの現象が見られます。

また、その場の雰囲気で勝手に創った文字を書いたりすることもあるようです。

書き文字がマスや行から大きくはみ出したり、文字を書く際に余分に線や点を書いてしまう、間違った助詞を使ってしまったり、句読点などを忘れる、年齢相応の漢字を覚えられず書くことができない、誤字脱字や書き順の間違いが多い、黒板やプリントの文字が書き写せなかったり時間がかかる、などといったこともあるようです。

原因としては、脳内で身体に指示を出し、手を動かすという一連の伝達機能がうまく働いていないという説が有力なようです。文字の色のコントラストを過敏に感じ取ってしまうことでノートに向き合えない場合もあるようです。

そして、ディスカリキュアでは、数学や数式の扱いや、考えて答えにたどり着く推論が苦手という現象が見られます。

「1」「2」「3」などの基本的な数字や「+」「×」などの計算式で使う記号を認識することに困難をもっているようです。

また、数字そのものの概念であったり、規則性や推論が必要な図形の領域を認識することが苦手なようです。

視覚認知の機能も弱く、数字を揃えて書く、バランスを考える、文字間の距離感を取ることも苦手なようで、筆算の際に桁がずれることも多くなるといいます(これも計算が苦手な理由の一つ)。

こういったことから、簡単な数字、記号を理解しにくい、繰り上げや繰り下げの計算ができない、数の大きい小さいがよく分からない、文章問題が苦手で理解できない、図形やグラフが苦手、理解ができない、などということが起こってきます。

原因としては、短期記憶や空間認識に困難があることが考えられています。

計算が苦手なのは、答えを出すまでの式の過程を記憶し続けられないことや、知っていることをもとに新たに予測する推論能力が弱いせいだと思われます。

繰り上がりや繰り下がりの計算が苦手なことでは、繰り上がった数字を一時的に記憶しておくことが苦手なためのようです(前回お話ししたワーキングメモリです)。

数字の「cm」や「m」などの単位の理解も難しいのですが、それは空間認知に困難があり、左右の位置関係を把握できないためだと考えられます。

図形においては、空間認知能力の低さに加え、想像力の乏しさも関係しているようです。

ここまでお話ししてきて、これらLDに共通なことは、これらは知的機能における障害ではなくて、情報の混乱などの「認知機能における障害」であるということです。

これは、前々回の冒頭の部分でもお話ししたと思います。

LDとは、「全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す」と今回の冒頭でもお話ししましたが、「特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す」理由は「部分的な知的発達の遅れ」ではなく、基本的には「情報や脳の命令の伝達における障害」「認知機能における障害」にあるということが大事だと思います。

一見、「知的障害」と似たような症状が見られても、その原因はまったく異なるということです。

これを知っているのと知らないのとでは、支援の方法も変わってくると思いませんか?

私が以前、ある子どもに算数の問題を教えたことがあるのですが、確か、セロテープの幅と建物の高さの「単位」の違いを問う問題でした。

その問題では、具体的に、セロテープの幅の長さを3()、建物の高さを5()という具合に書いてあって()の中に「cm」なり「m」という「単位」を書き入れる答え方を求めていました。

私は定規を使って実際にセロテープの幅の長さを測って「cm」という「単位」を教えようとしました。

実際にセロテープの幅の長さを測ってみると2.5cmでした。

私は、そこで、その子どもに「cm」という「単位」の方に注目して()の中は「cm」だということに気づいてほしかったのですが、その子どもは「2.5」という「数字」の方に注目して、問題には「セロテープの長さは3()」とあったものですから、「2.5」だから「3」ではないと言い張って、私の説明に納得してくれませんでした。

「2.5」だとか「3」とかは、ここでは注目する必要はなく、()のなかの「単位」は何であるかに注目してほしかったのです。

私は、その時、その子どもの「納得いかない」という気持ちが頑な(かたくな)になってしまっていたので、その気持ちを切り替えてもらうために、他の人に事情を話して教える役目を交代してもらいました。

教える役目を交代してもらった人も、苦労して教えてやっと理解してもらえた?ようでした。

この子どもはディスカリキュアを抱えていたようですが、私はその時、そのことを理解しておらず、もし理解していれば、正解かどうかは分かりませんが、もっと違う教え方(アプローチ)をしたと思います。

あなたならどう教えますか?

こういったことが、LDではない子どもとは異なった学習アプローチをとるというLearning Differences(学び方の違い)なんでしょうね。

ところで、障害を抱える方の支援をしていると、「障害って遺伝するんですか?」なんてよく聞かれることがあります。

発達障害の場合、どのくらいの割合で遺伝するのかデータを持っていないのでよく分かりませんが、一つの遺伝子ではなく多くの遺伝子が関係していることは分かっています。

ですので、その複数の遺伝子のすべてにおいて、発達障害を抱える条件を満たすことは確率的にかなり低いと思われます。

また、遺伝により障害をかかえる割合が何倍かになったにせよ、もともとの発症率が低いのですから、発症率はそんなに高くはならないと思われます。

たとえば、発達障害ではありませんが、遺伝による統合失調症の発症率(発達障害とは先天性と後天性の違いがありますが)を見てみると、もとものの発症率が1%程度で、親に統合失調症を抱えている人がいるとその発症率は約10倍になります。

しかし、もともとの発症率が1%程度なので、遺伝による発症率は10%ほどということになります。

この10%を高いと見るか低いと見るかだということになるでしょう。

また、統合失調症の場合は、一卵性双生児であっても、兄弟の片方が統合失調症で、もう片方も統合失調症である割合は50%だということです。

私は統合失調症を抱える方から遺伝の相談をされた時には、その遺伝の心配をしておられる心境に配慮しながら、「一緒に考えてみましょう」というお声かけをして、最終的には、このように答えてきました。

ただ、発達障害の場合は先天性なので、一卵性双生児の場合は両方とも発達障害を抱えるということにはなると思います。

 

今回のテーマのLDですが、こんな感じで良いのかな?と正直不安です。

このLDというテーマ、また今度、私の宿題にしたいと思います。

これら以外にも「チック」や「吃音」なども発達障害に含まれるそうです。

それら他の発達障害も含めて私の宿題にしますね。

ということで、今回はここまでにします。

次回もまたよろしくお願いします。

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今日は“まるしゃん” 一応、吠えてます。