「できること」を「していること」にってどういうこと?

こんにちは!かなりお久しぶりのセナパパです。

実は家族が一匹増えました。

その子は、ミニチュアダックスフンドのルナです。

ゴールドの毛並みのやんちゃな女の子で、もう大変です。

毛を掻き分けたら「666」と書いてあるんじゃないかなんて(ホラー映画「オーメン」の見過ぎ?)。

他の三匹の時もそうでしたが、来てしばらくの間は、もう少し過酷な日々が続きそうです・・・(泣)

出来たら写真もアップしますね!

それから、もう一つ大変なことが。

部屋が愛犬たちで汚れるので、お掃除ロボットのルンバ(ルミィちゃん)に掃除してもらってたら、一匹の誰かが床にうんこしたんですね。

そしたら、ルミィちゃんがうんこを引きずって部屋中の床を移動して、もう床全体がうんこまみれになってしまいました(泣)。

見た時には思わず大声で悲鳴を上げてしまいました。

その後の床の掃除とルミィちゃんをきれいにするのがもう大変!

そんなルナですが、年の近いセナといつも仲良く遊んでます!😁

 

さて、本題ですが、よく介護の現場では介護職の方がご利用者様に対して「これはできるんだから、やってくださいね」みたいなことをおっしゃっているのを耳にすることがよくある気がします。

(実際には、看護職やリハ職が限界を見定めて、例えば歩行ができるという場合、歩行していただいて、限界かなと思ったら車いすに替えるといった具合にしているとは思うのですが。)

自立支援ということで、もっともらしいことではあるんですが、できるからといってあまり安易にこれを強要するのはどうなのかな?って思ったりします。

もちろん、ご利用者様がそうしたいと望んでいるのなら良いと思います。

「できないこと」を「できること」にすることは大事なのですが、これって結構大変なんですよね。

ですから、福祉の業界では「できること」を「していること」にすることがとっても重要になってくると思います。

自立支援なのだからということで、介護職はそう教え込まれているんですよね。

しかし、人って常に100%の力を出し切って生活している訳ではありませんよね。

せいぜい50~60%くらいなんじゃないかな?って思ったりします。

自動車だってそうですよね。

だいたい自動車の制限速度は時速100kmまでだと思うのですが、能力的にはそれ以上のスピードが出るように設計されています。

自動車によっては時速180kmくらいまで出せるんじゃないでしょうか?

実際は分かりませんが、スピードメーターにはそのくらいまであったりしますよね。

時速100kmで走るためには、それだけの能力が必要なんですね。

リハビリとかで、できたからといってご利用者様に常にそれを求めるのはかなり酷なことだと思います。

能力的にもっとできるようになってから、それをやってもらうのが良いと思います。

特にご利用者様にそれをする意欲がない場合、いつか事故につながるリスクが非常に高いと思います。

ですので、やっぱり必要なのは、意欲を高める言葉かけなんだと思いますね。

ケアプランやサービス等利用計画もそういった意欲を高められる具体的な目標の設定が大事だと思います。

例えば、本人が望んでいる場合、「温泉に行けるようになる」とか「旅行に行けるようになる」だとか、「お墓参りできるようになる」とかでも良いと思います。

「心が動けば体が動く」です。

これは、介護支援専門員の実務者研修の時に作業療法士でケアマネージャーの講師の方から教えていただいた言葉です。

希望と意欲の持てる目標はストレングス(ストレングスについては以前にお話したと思います)になります。

以前にもお話しましたが、自立を妨げているのは依存(頼る)ではなく、依存(頼る)するものが全くないか、極端に限られていることです。

人は一人では生きていけないのですから、お互いに助け合って生きていくものですからね。

一人で何もかもしなくてはならないのは「自立」ではなくむしろ「孤立」です。

ですから、自立支援とは、依存できる(頼れる)ものを増やしてあげて、どれを選んでもらうか(自己決定、自己選択)をできるように支援することです。

依存できる(頼れる)ものとは、目標(自己実現)を達成するための「手段」ともいえます。

ストレングスもその「手段」になります。

障害を持つ方や高齢者の方はいろんなことをあきらめてしまっていたりします。

あきらめずに希望を持てる、意欲をもっていただける言葉かけを含めた支援を大事にしていきたいですね。